<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> とよなかインキュベーションセンター
トップページ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク  
 


  [企業訪問] 森のおはぎ
トップ > 企業訪問 > ohagi

 

 
  「ここにしかない」かわいい「おはぎ」たちが並ぶ店

森のおはぎ 店主 森百合子さん



 「岡町にかわいいおはぎ屋さんができたよ」「雑穀のプチプチが楽しくて、あんこが変わってる」と豊中の“おいしいもん好き”の話題になっていたおはぎ屋さん。気がつけば、遠くからわざわざ買いに来る人も増えて、夕方など、「今日はまだお店が開いてる、ラッキー!」とお客さんがいそいそ走りよってくる人気店に。

 「和菓子職人」という言葉のイメージとは対局にいるような、自然体でやわらかな雰囲気の「森のおはぎ」店主、森百合子さんですが、気持ちの底にしっかりと「ものづくり」への情熱を持った方でした。



 





森百合子さん

 

●お客さんの顔が見える、「声」が聞こえる喜び

 前職はテキスタイルデザイナーという森さん。嫌いな仕事ではなかったけれど、「お客さんとの距離が遠い、顔が見えない」のが、なんとももどかしかったそうです。

 生地をデザインしていても、直接耳に入ってくるのは会社の営業さんの言葉でしかないし、これって本当にお客さんに求められているのかな、こちらの思いはちゃんと使ってもらう人に届いているんだろうか、というもやもやした感じが常にあり、辞めようと決めた時には、まったく未練はなかったとのこと。

 今、おはぎ屋さんとして文字どおりの対面販売をしていて、混んでいなければお客さんと何かしら話をするし、「こないだ買うたん、おいしかったわあ」と感想を言ってくれる方もいる。何度も買いに来てくれて、顔なじみになったお客さんもいる。直接お客さんの顔が見られて、声が聞こえることが何よりうれしい、と感じているそうです。おはぎを食べて感激した子がわざわざ「お礼状」を書いてくれるという、うれしい「事件」も起きました。その手紙は、宝物として厨房に貼ってあるということです。






現在のお店

●どこにもない「おはぎ」を
 
 もともとお菓子づくりは好きだったという森さんが、「おはぎ」にターゲットを絞ったのは、和菓子が好きだったことと、日本人として年齢にかかわらず飽きずに食べてもらえるお菓子といったらやっぱり和菓子かな、と思ったこと。

  加えて「(となりの)トトロでもおばあちゃんがおはぎ作ってくれるじゃないですか」、親戚の家に行った時など「近所のおばちゃんが作ってくれてん」とおはぎを振る舞われることがあり、そういうのっていいなあ、とうらやましく思っていたことが原点にあるようです。

 昨年(2010年)の7月に今の店を持つまでは、いろいろなカフェやイベントで売ったり、移動販売をしていましたが、「おはぎ」だけを売って人に集まってもらうには、どこにでもある「あんこときなこ」ではダメだろうと、自分ならどんなのが食べたいだろう、どんなおはぎだったらうれしいだろうと考えた結果生まれたのが、「ずんだ」あん、「ほうじ茶」あん、「くるみ」あん、といった「変わり餡」。それに合わせるお餅には、雑穀を混ぜたらプチプチした食感になっていいなあ…。

 そんな風に思いながら作ってみた15種類ぐらいの中から、「これは絶対においしい!」と自信を持って言い切れる8種類に絞り、さらに微調整したのが、今店頭に並ぶおはぎたち。ちょっと小振りなサイズのてっぺんに、枝豆や茶柱(!)を載せた、なんともかわいいおはぎは、まさに「ここにしかない」おはぎ。評判が評判を呼んで、あっという間に注目を集めるようになったのも納得のオリジナルです。





おはぎ
●「和菓子のプロ」たちの好意とアドバイス

  あんこの炊き方も、お米と雑穀の配分も、最初はいろいろな本を読んで研究し、自分なりに試してみて、「自分にはこれがいちばんおいしい」と思える方法をつかんでいった森さんですが、やはり、自己流だけでなく、きちんと修行して本当の基礎をしっかり勉強している人の技を知りたいと、名だたる和菓子店に教えを乞いに行きました。

  そういうお店の技は「門外不出」なのでは、と尋ねると、「全然そんなことなかったです」と森さん。

 中でも箕面の「かむろ」さんに行った時は、まだ店の工事中で、どんな店であるかも言えず試作品を持って行ったわけでもなく、ただショップカードを見せて、「こんなおはぎのお店をしたい」と言っただけなのに、「これは売れる、絶対売れる。僕が力になれることやったら、何でも相談に乗ってあげるし、力になってあげるから」とおっしゃっていただいたそうです。

 「こんなわらびもちをつくりたい」と言えば、「材料にこれを使ってみたら?」「こんな風にしてみたら?」「一緒に考えてみよか」と、弟子どころか見ず知らずと言ってもいい森さんに対して、全く出し惜しみすることなく知識と技術を教えてくれた、「すごく大きい」プロたち。

 1週間ぐらいのあいだ、時間ができた時に出かけて作業を見せてもらう、という方法だったので、森さんの知りたい「餡炊き」をしていない時もあったけれど、和菓子作りのあれこれは、直接おはぎとは関係がなくても勉強になることばかりで、たくさんのヒントをもらった、と感謝は尽きないそうです。







品書き
●「つながり」がつながって今の店に

 最初は、カフェやイベントでのおはぎ販売からスタートした「森のおはぎ」。知り合いのショップの店員さんなどに案内ハガキを配っていたら、「うちにもカフェがあるんで、そこでも売ってもらえますか?」と申し込みがあり、そこで知り合った人からまた依頼が…と「数珠つなぎみたいに」フィールドが広がっていた時、堺市・大仙公園で行われる「灯しびとの集い」というクラフトフェアから「ぜひ出店してほしい」という声がかかりました。

 主催者が以前どこかで森さんのおはぎを食べて気に入り、「ぜひに」ということになったのですが、このフェアは、陶磁器・木工などさまざまなジャンルのクラフト作家と、こだわりの飲食店が出店して展示販売する注目度の高いもので、それだけに出店審査も厳しく、「店の営業許可証」を必ず提出しなければならないというのが条件でした。

  それまでもお店があればいいなあ、とは思ってあちこち見ていたものの、ピンとくるものがないままだったのですが、「灯しびとの集い」には出店したい、そのためにはお店がないと…と本気で探し出したころ、今もよく行く岡町の居酒屋「いち凛」さんでふとその話をすると、女将さんが「空いてる店がある。ここ(岡町・桜塚商店街)は絶対いい場所やから。初めてお店するんやったら、大きさも、お客さんもちょうどいいから!」と強く勧められたのが、今のお店の場所でした。

  ここなら家賃もなんとかなりそうだし…と、決心したのは、「灯しびとの集い」の出店期限ギリギリのタイミング。結局「灯しびとの集い」に出店したい、という思いが、お店を持つ背中を押してくれたことになったようです。





カウンターは調度品を利用

●もっとおいしい「あんこ」と「おはぎ」を

  ブログのプロフィールに「特技:おいしいあんこが炊けます」と書いておられますね、と言ったところ、「最初はそう言ってたんですけど…」とちょっと困った様子になった森さん。「炊けば炊くほど難しくなってくるんです。あんこって奥が深いです。自分の中の『おいしい』レベルがどんどん高くなっていくんで、今は『もっとおいしくないとアカン』って思うんです。毎日毎日、難しいなあと思って炊いてます」とのこと。

  今の店は熱源が電気しか使えないのでIHを使っていて、あんこを炊く鍋もそれほど大きなものは使えないけれど、和菓子のプロに言わせると、やっぱり銅鍋とか餡炊き釜など、いい機材で炊いたほうが絶対おいしいという話なので、そこも悩んでいるところ。

  営業時間も、今はおはぎを作るキャパシティの問題で、11時〜13時と15時〜19時の2部制にしているけれど、閉まっている時間に来てくれたお客さんに申し訳ないし、開いている時間にはこのあたりに来られないという方もいるだろうし、別の場所に工場のようなものを作って、そこで大量にあんこを炊いたり、お餅を作ったりができるようにして、一日中「つくりたてのおはぎ」を買っていただけるようになれば、と、今は構想を練っている段階と見受けました。

  今のかわいいお店もなくしたくないけれど、「いつでも買える」ようになればもっとうれしい。ファンとしても「森のおはぎ」のこれからが楽しみです。



明珍火箸の風鈴

 取材に伺ったのは夏の夜でした。明珍の風鈴が涼しい音を響かせるお店の、風情ある調度類は、森さん自身がネットオークションで探し出したもの。その暖かみのある雰囲気に、「懐かしいわあ」と言ってくれる年輩の方々がいる一方で、学生たちも「すごくいいですね」と言ってくれるとか。「いいものって年齢を問わないんですね」とおっしゃる森さんが作る「おはぎ」も、その言葉をそのまま表しているように感じました。


2011.9.15取材 八代田(ライター)



 おはぎ専門店 「森のおはぎ」
 ブログ: http://ameblo.jp/moriohagi/
 TEL:06−6845−1250
 営業時間:11時〜13時 と 15時〜19時までの2部制
         (売り切れ次第終了です)
 定休日:日・月曜日/祝祭日不定休

 (森百合子さん)



 
トップ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク