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  [企業訪問] 新木工房
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  美しい工房で生まれるこだわりの家具

新木工房 代表 新木 聡さん


 今回の企業訪問は、前回取材した大阪インテリアさんに間借りされている家具職人の新木工房さんです。

 同行した沖中さんも書いておられますが、壁には道具がきれいに掛けられ、床には木屑ひとつ落ちていない美しい工房です。

 代表の新木聡さんは1970年生まれ。29歳の時から家具づくりを学び、別注家具を設計・製作されています。オリジナルの椅子は見た目にも美しいのですが、こだわりを聞くとさらに驚くばかり。

 新木さんが家具職人になったきっかけからご紹介します。(新木工房さんのホームページにも詳しく紹介されています)
 




新木さん
 

●27歳から家具職人をめざす

 新木さんが家具職人を志したのは他の職人さんより遅く、27歳の時です。知り合いの内装屋さんでアルバイトをしている時でした。「建築関係の大工仕事が面白い」と思ったのがきっかけです。どうすれば家具職人になれるのかを調べ、トラックや内装屋さんの仕事でお金をためて、29歳の時に家具の専門学校に入りました。

  そこで講師に来られていた大阪の浜田工房の浜田由一先生との出会いがありました(現在は米原市に移転)。卒業後、大阪の木工所でマンションのショールーム用の家具などを製作する仕事に就きましたが、その間も浜田工房に通い、家具職人としての生き方を学びました。新木さんは、木工所に2年余り勤めた後、池田市に6坪のガレージ倉庫を借りて独立します。



きれいに並べられた道具

●大阪インテリアとの出会い

 最初は営業をせず、内装屋さんや知人の紹介で仕事をもらう程度で、半年間仕事がなかったそうです。起業して1年後、お姉さんのつてで大阪インテリアさんと知り合いました。先代社長が若い人を大事にする人で、遊びにおいでといわれて通いだし、仕事ももらうようになってから仕事が増えてきました。

 もう少し広いスペースがほしくなった頃、大阪インテリアで現在の10坪のスペースが空き、誘われて間借りをすることになりました。



ウェグナーの椅子のミニチュア
●別注家具とオリジナルブランドを両輪に

 現在、新木工房さんの主な仕事は、店舗や個人住宅に合わせてオーダーメイド製作する別注家具です。「脚物」と呼ばれる机や椅子、「箱物」と呼ばれるタンスや棚などを 製作しています。

 その一方で、こだわり抜いた家具を作りたいという思いがありました。理想はつくりのしっかりして美しい北欧家具です。とくに浜田先生の影響で、デンマークの家具職人・ハンス・ウェグナーの椅子が好みです。

 職人になってすぐに意気投合した椅子張り職人「Dr.チェアー」の平田さんと一緒に、昨年10月、椅子のブランド「REAL BASIC DESIGN」を立ち上げ、中之島公会堂で2日間の展示会を開きました。







●REAL BASIC DESIGNのこだわり

 中国・ベトナムの輸入椅子は、1脚2万円程度であります。しかし、REAL BASIC DESIGNは10万円以上。その違いは徹底したこだわりです。

  REAL BASIC DESIGNの椅子は現在3タイプあります。
  Light Chair(ライトチェアー)、Loop Chair(ループチェアー)、Dining Chair(ダイニングチェアー)です。名前の通り明快なコンセプトで、Light Chairは籐編みのわずか2.6kgの椅子、Loop Chairは身体を包み込むような曲面の椅子、Dining Chairはダイニング用の広い座面の椅子です。

 そのこだわりは、数多くあります。例えば、材の組み合わせ方。脚をつなぐ材の高さをずらし、深くかみ合わせて強度を増しています。ほぞを圧縮して接着性を増すこと。背板を1枚で張ること。材を滑らかにつなぐこと。視覚的にも安定感を与えるために、脚を外側に2°傾けること(垂直だとすぼまって見える)。エッジを利かせること、などなど。座り心地へのこだわりはもちろんです。

 当然手間がかかるので、2週間で2脚しかできないそうです。そのこだわりを聞けば、価格も妥当だと分かりますが、分かってもらうには説明が必要なのでしょう。



左がLoop Chair、右がLight Chair


Dining Chair

●新木工房のこれから

 現在、REAL BASIC DESIGNの椅子はホームページでの販売のみですが、今後は、ブランドアイテム数を増やして、実際に座ってもらえるよう、知り合いのギャラリーでの展示なども考えています。

 一方、別注ではお盆、店の看板、ドリンクホルダーといった小物にも挑戦しています。
別注の仕事とオリジナルの仕事の両面で、質の高い家具にこだわる若い職人に要注目です。





なめらかに連続する背もたれ

 お話を伺っていて、本当にいいものを作ることにこだわる職人さんだと感じました。
 これからも質の高い家具を作り続けていただきたいと思います。


 2010.1.12取材 濱名



 新木工房
 豊中市利倉1-13-25
 TEL:06-6862-8053
 URL:新木工房 http://www.ac.auone-net.jp/~shinki/
     REAL BASIC DESIGN http://www.realbasic-design.com/
 (代表 新木聡さん)



●起業家の目:(株)Line Work(s)(ラインワークス) 
 
                  代表 沖中 玲子 

 綺麗に掃除された床に、オブジェのように壁にかけられた道具類。一歩足を踏み入れただけで、強いポリシーを感じる「新木工房」。これまで何度か「工房」と呼ばれる仕事場を訪ねる機会がありましたが、これほど美しい工房は初めて。

 「見事ですね」と声をかければ、「お客様の家具が汚れてはいけないので」という答えがすぐに返ってきたのが、とても印象的でした。

  「手作り」と「技」にこだわった家具づくりをされている家具職人の新木さん。彼のつくる椅子はとても繊細で、なめらかな1本の線のような華奢な脚が特徴です。「どうぞ」と促されて座ってみれば、腰にフィットする背もたれや、微妙な丸みが肌に優しい肘掛など、さらなるこだわりを体感することができました。

 そんな心地よさを支えるのが細かな技や仕掛けの数々。そんなお話を丁寧に聞かせて下さる新木さんはとても楽しそうで、少年のようにキラキラしていました。

  お話をお聞きしながら、見えない仕事に手を抜かないからこそ、違いが生まれるのだと改めて思いました。これはどんな仕事にも共通することですね。

  「ナンバーワンよりオンリーワン」そんな言葉がぴったりの新木さんに、学ぶことの多かったひと時でした。今後、木のモノづくりをご一緒できれば…と、思っています。

 取材に同行させて頂いて、本当にありがとうございました!

                                          2010.1.12 沖中 玲子



                  >沖中さんは、とよなかインキュベーションセンターのOBです。
                              Line Work(s)さんのホームページはこちら
 

 
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