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 [企業訪問] 株式会社大阪インテリア

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  癖のある木を使いこなす木工職人たちのアジト

株式会社大阪インテリア 代表取締役 木谷 勉さん



 
木谷社長。右は斜面のログハウスの模型


  前回取材した森工業さんのご紹介で、豊中市利倉にある(株)大阪インテリアさんを訪ねました。創業1960年で、店舗の内装や外構、注文住宅を手がけている会社です。

 200坪の広々した工場内には材木が並んでいます。外観は普通の工場ですが、建物の中に入ると、階段の上に芸術的な事務所、中央には2階への吹き抜けがあり、アジトのよう。この会社がユニークなのは、2人の家具職人と広告デザインの会社が同居していることです。昔は作家の若一光司さんや彫刻家の方がおられたこともあるそうです。聞くほどに型破りなことばかり。

 (株)大阪インテリアとはどんな会社なのか、現役の大工で、3代目の社長である木谷勉さんにお話を伺いました。


●アーティストたちのアジト

 (株)大阪インテリアについて説明するにはまず先代社長の末包茂樹(すえかねしげき)さんに触れなければいけません。

 (株)大阪インテリアは、1960年、末包さんが友人と立ち上げた設計会社です。末包さんは大阪市立工芸高校の木材工芸科卒業で、その設計は風変わりなもの。ヨーロッパの建築に傾倒し、ガラス・石・木の組み合わせを好みました。木谷さんによれば、「変わったことばかり」していたそうです。皆が選ばない癖のある木を選び、癖を活かした設計をする、などです。事務所のテーブルを見ても、陶芸家が木の割れ目に白い陶土を埋めて面白いテーブルに仕上げています。

 広い仕事場には、小説家、彫刻家、陶芸家など、工芸高校の後輩アーティストたちが集まり、毎晩酒を飲んでは仕事について議論していたそうです。ときには合同で展示会やバザーも開催。まさにアジトです。

 風変わりな設計が好まれ、ブティックや飲食店など、多くの店舗設計を手がけてきました。



事務所への階段

木造大工として注文住宅を担う

 木谷さんが(株)大阪インテリアに入ったのは20年前です。
 木谷さんは20歳前に木造大工の職人になり、いとこや仲間と一緒に木造注文住宅を建ててきました。20年前、(株)大阪インテリアが住宅も手がけることになり、材木屋さんの紹介で木谷さんに声がかかりました。そのときはこんな変わった会社だと知らなかったそうです。

 最初は戸惑いもあったかと思いますが、木造大工の技術を活かし、難しい設計を実現してきました。今は末包さんの独創的なやり方を真似することもあります。

 7年前、引退する末包さんに代わって社長になりました。



陶芸作家が手を入れたテーブル

●木造大工の技を継承

 このところの不況で、新築・増築の住宅工事は減り、外構など補修工事が増えています。
 もっと大きな流れでは、木の良さが分かる人が少なくなり、木を工場でカットして現場で組み立てるだけの、安く仕上げた住宅が多くなっています。墨を打てる大工(「墨を打つ」とは、木材加工の目印のために墨を含ませた糸で印を付けること)も減りました。自分で墨を打って木を刻むと手間賃が倍近くになるためです。まして癖のある木に墨を打つのはなお困難です。

 現在、木谷さんの下には、30代の職人が2人います。
 木谷さんが修行した頃に比べると、弟子時代の5年間で新築を経験するチャンスがずっと少ないことを残念に思っています。斜面に建つログハウスの模型を作らせるなど、少しでも経験を積める工夫をしています。

 決していい状況ではありませんが、それでも木谷さんは、手間のかかる木造大工の仕事にこだわっていくつもりです。姫路の倉庫には、末包前社長が山崎の木材市場で買い求めた材がストックされています。個性的なケヤキ、トチ、クリなどの広葉樹、百年杉などです。その材を使い、家を解体することなくケヤキの大梁をはめこんで耐震補強したり、マンションの中に古材を使った民家をはめこんだりするなど、木谷さんでなくては難しい仕事を行っています。



工場内の様子




●若い木工職人のアジトとして

 木谷さんが木工職人たちに事務所を貸しているのは、「同じような仕事をする仲間同士で会社の発展に繋がったら」という考えからで、事務所に間借りしている新木工房さんと仕事で組むこともあります。例えば、住宅の仕事の一部で、新木さんに頼んで自動昇降型の掘りごたつを総ケヤキで作るなどです。異分野のコラボレーションは大阪インテリアの伝統と言えそうです。

  大阪インテリアはこれからも若い木工職人たちのアジトであり続けることでしょう。




 木谷さんは根っからの大工さん、職人さんで、取材にたいへん緊張されていたようです。
 取材後の雑談ではもっと人柄が出て、職人仕事の話になると顔がほころんでいました。
 木谷さんにはこれからも大阪インテリアらしい職人技を継承していただきたいと思います。
 取材ではたいへんお世話になり、ありがとうございました。


 2010.1.12取材 濱名



 株式会社大阪インテリア
 豊中市利倉1-13-25
 TEL:06-6864-2939 FAX:06-6864-2955
 URL:http://www.tcct.zaq.ne.jp/osakainterior/
 (代表取締役 木谷勉さん)





               

 
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