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 [企業訪問] 北陽スプリング株式会社

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  あらゆる線材を曲げる

北陽スプリング株式会社 代表取締役 上代(じょうだい)利昌さん


  上津島に北陽スプリング(株)という会社があります。スプリングというとバネ(発條)のことですね。大阪市の十三から豊中にかけてはバネをつくる会社が多いそうで、コイルバネ、板バネなど、少量生産から大量生産まで、それぞれの持ち場で加工を行っています。

 では北陽スプリングさんもバネをつくる会社でしょうか? バネはつくっていますが、社長さんの定義は違います。何でしょう。

 








社長の上代利昌さん

●全てのものを曲げよう

 正解は「ワイヤー(線材)なら何でも曲げる会社」です。
 バネという製品ではなく、自社の技術をもっと広くとらえているわけです。「固定してしまうと時代についていけない」というのが上代社長のお考えです。

 製品をみても、自動車、農業機械、鉄道車両、ベアリング、日用雑貨、鉄製什器、ストーブのガード、食器洗い機の台、ロールカーテンのバネなど様々。1社当たりの売上は数百万円もありません。非常に難しい技術にも挑戦しています。センサーランプのフィラメント用に1mm以下のバネをつくり、もっと小さなバネにも挑んでいます。

 北陽スプリングは大小60社と取引があり、大手分析機器メーカーの一品もの部品も任されています。

  今回の世界的不況ではさすがに大きな売上ダウンとなりましたが、分散していることが幸いして、農機用部品の需要に救われました。

  ユニークな経営方針をもつ北陽スプリングさんは、どのような経緯で今に至ったのでしょうか。





多くの機械が並ぶ工場内



●テレビ、自動車、そして何でも屋へ

 上代社長は、1972年に共同でバネ製造の会社を立ち上げられました。その後、1981年に現在の北陽スプリング製作所を創業しました(のち1989年に北陽スプリング(株)に改組)。当初の事業は画像安定コイルというものだったそうです。若い人はご存じないかもしれませんが、昔のテレビはガチャガチャとつまみを回してチャンネルを切り替えていました。その中に使われていたものです。月に何百万個という発注があり、地獄の思いで生産しました。

  しかし、ガチャガチャのチャンネル切り替えはリモコンに置き換えられて衰退します。幸い、代わりに自動車の座席の下に入れるワイヤー加工の仕事が入ってきました。異分野ではありますが、曲げる技術には対応可能で、曲げる仕事が本職となっていきました。

  その後も何でも屋として、難しい曲げ加工に対応するうちに、取引先と分野が広がっていきました。今のところ自社製品はないですが、将来自社製品も検討中です。





様々なタイプのバネ


●視覚・触覚を大事に

 現在、会社では家族5人と社員15人の計20人が働いています。半分は女性です。今やっと納得がいくメンバーが揃ったといいます。社員には、それぞれの持ち場をマスターするだけでなく、「外に出ても通用する腕にしてちょうだい」と言っています。独立してくれていいし、そのための資本も用意するつもりです。理想としてそれで仕事を請けてくれたらいいと考えています。

 また、工場ではロボットも活用していますが、それに頼ることなく、手作業を大事にし、「視覚・触覚を大事にするように」と伝えています。例えば、バネの寸法を測る場合でも、バネですから挟めばどんどん縮みます。ぎりぎりの力で挟む感覚を指先でつかむ必要があります。異常を見分ける視覚も大事です。

 既に息子さん2人が後継者として社内で働き、上代社長は少し引いた立場にいますが、難しい加工が入ってくると上代社長の出番です。

 「できると思わないとできない。毎日が挑戦です」






測定には指先の感覚が大事


試作1個からの対応(手加工)

 一通りお話を伺ったあと、工場を見学させていただきました。

 するすると送り出された1本の金属線が、四方八方から突き出す工具を押しつけられて、くねくねと形になっていくのは見ていて不思議です。機械ができない部分を人手で仕上げたり、ロットの少ないものは全て手で仕上げたりするなど、手作業の良い面を生かして最適な生産を行っているのが印象的でした。だから「曲げることなら何でも」と言い切れるのでしょう。

  お忙しいところ長時間にわたり取材にご協力いただき、ありがとうございました。



 2009.11.4取材 濱名


機械の拡大

 北陽スプリング株式会社
 豊中市上津島1-5-9
 ホームページ: http://www9.ocn.ne.jp/~hokuyo/index.html
 TEL:06-6331-1376
 (代表取締役 上代利昌さん)





●起業家の目:Nayutty(ナユッティ) 代表 木島奈由多 

 とよなかインキュベーションセンタースタッフに同行し、北陽スプリング株式会社さんに訪問させていただきました。

 訪問する前にバネを作っている会社だと聞いて針金をグルグルと巻いて筒状にしたものを作っているのだろうと考えていました。しかし、訪問してすぐにいろいろな種類の「バネ」を見せていただきその考えは大きく変わることとなりました。四角いバネや板バネなど、バネにもいろいろあるのだなと初めて知りました。

 ちなみに工場で作られている物はバネだけではなく「曲げる」にちなんだいろいろな物が作られていました。例えば紙用のクリップや樹脂製のバネなどです。「何でもやる」、「どんな素材でも曲げる」という物作りに対するこだわりに共感を持ちました。そういった姿勢はお客さんにとってとても頼もしい言葉であり信用につながるのだと思いました。

 いろんなバネを見せてもらった後で工場内を見学させていただきました。機械による生産がほとんどですが最終的にチェックするのは人間だそうです。いわゆる職人技というものです。機械には出来ない絶妙な指先の力加減でバネの伸縮や寸法をチェックしたりするそうです。人間の指先の感覚というのは機械よりもすごいのだなと感じました。

 他には企業理念や経営理念なども教えていただきとても勉強になりました。物は違いますが私も物作りに携わる身なので共感できる部分がとても多かったです。

 お忙しい中、貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました。

                                          2009.11.4 木島奈由多



                            >木島さんの起業家紹介はこちら  

 
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