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 [企業訪問] 宝島造形 有限会社

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  造形好きで地域とつながる

宝島造形(有) 代表取締役 平田肯生(こうせい)さん


 意外に身近な宝島造形さんの作品

 あるときは巨大なスプーンが転がり、あるときは岩、時には実物大の人体やロボット、恐竜やワニ・ペンギンほか、魚や鳥といろいろな動物たちが並んでいますし、多くの場合は白い固まりがごろごろと。何も知らずに宝島造形さんの仕事場に足を踏み入れたら、これは一体何だろうと思うに違いありません。宝島造形さんは、名神口で繊維強化プラスチック(FRP)製の立体造形物をつくっている会社です。

  テーマパークの乗り物から建物やそれらの演示具(演出するための小道具)、オーナメント、広場のスペースデザイン、空間展示、美術全般、モニュメントからオブジェ、そしてジオラマとジャンルは限りなく、造形表現に関するものすべてが、人の手によって創作・製作され、完成となります。

 イメージできない方には、例えば甲子園のリリーフカー。実は全て宝島造形さんの手作りです。博物館の本物そっくりな展示物や水族館の擬岩、USJのお店の立体看板に至るまで、きっと知らないうちに宝島造形さんの作品を目にしています。

  今回は、宝島造形(有)社長の平田肯生さんに、造形の世界のお話を伺いました。


平田肯生社長

 

●マネキンから模型へ

 宝島造形は、1988年に先代社長の平田洋一顧問(平田社長の父)が立ち上げた会社です。先代社長は服飾用マネキン会社に勤めるマネキンの原型師(基本となる原型を造形する職人)でした。当時は紙とニカワで作っていたそうです。ユニークなのは、マネキンづくりの傍ら、日本中のメリーゴーランドの馬の模型も作っていたことです。私たちも乗ったことがあるかもしれませんね。

 しかし、マネキンの仕事は減っていき、素材もFRPに変わりはじめ、注文されるものを何でも作らないといけなくなりました。そこで、1988年に宝島造形(有)を立ち上げて豊中で独立、需要のある、店舗の立体看板や博物館のジオラマの仕事を始めました。今では博物館の仕事が6〜7割だそうです。テーマパークや博物館など海外の仕事も増えています。メカの組みこみ合体で動くものや、屋外展示の台風対策などのノウハウを持つのが強みです。このほか、岡山のベンチャー企業のためにロボットの外殻をつくったり、大阪のメカ屋と一緒に仕事をしたり、建築家の安藤忠雄氏や彫刻家とのつながりもあり、様々な業種と組んで仕事をしています。

平田洋一顧問(先代社長)
   

●造形の仕事とは

  仕事の流れは、まず発注者から大まかな元絵(デザインイラスト)をもらいます。様々な資料にあたりながら(事務所の壁一面に資料が収まっていました)、図面を描き、OKをもらうと実際の製作に入ります。発泡スチロールを削って型をつくり、石膏などでメス型をとり(物によっては粘土原型やシリコンなどの型取り)、FRPを塗り固めます。このパーツをきれいに組み立てて、塗装して完成です。この作業は、最後まで手作業で進められ、仕上げ完成となります。

  多数のスタッフ(職人)と造形集団のプロジェクトチームを組むメンバーは、絵本作家や芸術大学の非常勤講師など多彩です。成安造形大学からは毎年2週間、2人の実習生がやってきます。ホームページを見て、自作の作品を手に、「働かせてください」と申し込む美術系・デザイン系の学生も多いそうです。もっとも、この仕事は美術系出身である必要はないそうですが、やはり図画・工作ものづくり大好き人間が集まってきます。

 先代社長は5年前に息子さん(現社長)に社長業を譲りましたが、ものづくりは今も現役で続けています。
 大きな仕事が入ると、奈良や京都など同業者のネットワークで協力して製作するそうです。バブルの頃には関西だけで造形業は200社ほどもあったそうですが、不景気などにより、現在は半分以下になりました。



立体広告に使われる
巨大なスプーン

●地域とカバ車と高校生

 
宝島造形さんは、本業とは別に地域との関わりも大事にしています。その1つが「カバ車」の取り組みです。
 カバ車というのは、お菓子メーカーのカバヤが昭和27年に宣伝のために作ったカバの形をした車です。市立尼崎工業高校から、ニート対策のインターンシップ体験として、高校生自身の手でそのカバ車をつくりたいという相談が持ち込まれ、宝島造形さんが製作を指導しました。最初のデザインも実際の製作も高校生が関わりました。カバの口が開く力作で、無事完成して、カバヤに納入されました。実績を買われて、尼崎工業高校は、昨年の姫路菓子博2008でも、「ひめカー」を製作しました。

 また、近くの島田小学校からは社会見学を受け入れ、訪れた子どもたちの創作意欲や創造を刺激したことでしょう。

 これからも「地域と接点ができることがあれば面白いことができるだろう」と社長は考えています。




  一通りお話を伺い、作業場などを見せていただいたあと、スタッフの方が、作業環境が厳しいので「この仕事は造形バカでないとできないし続かない」と苦笑されていました。工場の外に桜の擬木が転がっていました。「これはある年、お花見を予定したのですが、連日雨になってしまったので、あわてて桜の演示具(実物大)を作って屋内でお花見宴会となり、ニセ物の桜の木の下で「はい、ポーズ」の記念撮影となりました」。
  造形好きの遊びの精神と心意気をそこに見ました。

                                            2009.1.26 濱名


こんなところも手作り
   

 宝島造形有限会社
 豊中市名神口3丁目3-30
 
宝島造形のホームページ:http://www11.plala.or.jp/takarajimazohkei/
 
TEL:06-6336-2739
 
(代表取締役 平田肯生さん)

 

起業家の目:CJIBOX株式会社 井関 敦子

 インキュベーションマネージャーに同行し、宝島造形有限会社さんに訪問させていただきました。
大きなスプーン(FRP製)・・・。大きなカップ・・・。(発泡スチロールで型作り中・・・。) これらがこの現場から生まれる物・・・。
普段、私たちが目にしている作り物(造形物)はこの現場から生まれた物もたくさんあるそうです。
イメージを形にする仕事を作品写真集や新聞掲載記事等を紹介しながら、楽しさいっぱいにお話ししていただきました。

  また、大学生・高校生や子どもたちの未来のためにモノづくりの楽しさを伝え、指導もされているそうで、目をきらきら輝かせて社長さんのお話を聞いているだろう児童・生徒たちの笑顔を想像しながら、私自身も社長さんのお話にひきこまれていました。
海外にも多くの作品を納めていらっしゃるとのことで、改めて日本のモノづくり技術(職人技)のレベルの高さ、素晴らしさを感じることもできました。

  私の目指す、書籍を通じて、中国の子どもたちと日本の子どもたちをつなぐ仕事。 日本の起業家の製品を中国に紹介する仕事。
社長のお仕事に対するお話を聞きながら、扱うものは違っても将来、どこか深いところでつながることができるようになれればと思いました。

また、いただいた資料などからも仕事の目標を高く持ち、、努力と工夫を重ね、難度を克服し、リアルなものを完成させる。事業をする者にとって大切なことも学ばせていただきました。
自分の好きなことを仕事にできる。素晴らしいことだと思いました。
私も起業家の一人として、自分の仕事が好きで、楽しく皆さんに紹介でき、そして社会のお役にたてる。
そんな起業家でありたいと思いました。
お忙しい中、お話しを聞かせてくださった宝島造形有限会社の皆様、ありがとうございました。

2009.01.26 CJIBOX株式会社 井関 敦子

 
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