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 会員起業家コラム:株式会社アイワークス
            代表 横山拓也さん




会員起業家コラム目次


2009年
10月16日(金)

……ニュースの見方 〜偏見から自由であるためには〜

 先日、日本の方が書かれたいくつかのブログで、『韓国の農林水産食品部が、韓国内に各国から輸入されている食肉を調べたところ、検体の約19%から食中毒の原因菌となる「黄色ブドウ球菌」が検出された!』という、韓国発のニュースが紹介されていました。
 その記事に対する読者の反応は、ほとんどが「韓国の食品はこわい」というもの。
中には、偏見と悪意に満ちたコメントもあったりして、日本人としてちょっと悲しくなりました。

 さて、この韓国発のニュースを「こわい」と感じる前提には、「日本では、食品中の微生物の制御(ゼロ制御)と検査がちゃんとされていて、黄色ブドウ球菌なんかが検出されるはずがない(あるいは、検出されるとしたら大事件だ)」という安心感があるようです。
  安心しているところ申し訳ないのですが、それは事実に反する思い込みです。
ここで問題にされている黄色ブドウ球菌、日本ではハムやソーセージなどの食肉加工品の1g中に「1000個以下ならいてもかまわない」ということになっています。
牛や豚のお肉などの生鮮食品に関しては、卸売市場の食品衛生検査センターの検査などによると、全検体の約20〜30%から常に検出されています。

 では、実は国産であろうが外国産であろうが危険がいっぱい・・・なのでしょうか?
答えは、Yesとも言え、Noとも言えます。
 まず、私たちがわきまえなければならないのは、ゼロリスクはあり得ないということ。
こと食品中の微生物に関しては、完全に安全な状態はあり得ないと考えてください。
  一方、Noとも言える根拠ですが、黄色ブドウ球菌に限って言えば、食品の1g中に1,000,000個以上いると発症すると言われています。
つまり、少なければ問題は起こりません。
少ないうちに加熱してしまえば菌はそこで死滅して、その後でリスクが高まることはないのです。
ですから、先ほど紹介した規定「食品1g中に1,000個以下ならいてもOK」なんてことが成り立つわけです。

  黄色ブドウ球菌は、我が国では健康な人の3人に1人の割合で、鼻の穴の中に生息しているほど、どこにでもいる「常在菌」です。
だから、残念なことにゼロ制御は不可能です。 
でも一方で、「鼻水すすって飲み込んだせいでひどくお腹を下した」なんて人は見かけませんよね? 神経質になりすぎても、全く意味がないのです。

 さてさて、そういう事実を知ると、冒頭のニュースに対する見方も変わってきませんか?
少なくとも「韓国産はこわい」なんてことには結びつかないことがおわかりいただけるはずです。
私たちは、自分は常に真実を目にして正しいジャッジをしていると思い込みがちですが、偏見の落とし穴は案外身近なところにあります。

  私たちが偏見から自由であるためには、ひとつの事象を知っただけで判断することを避け、常に知識のバランスを保つことが重要だと言えるのではないでしょうか。

 










※写真はイメージです

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