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     バイオ禅問答


ふわり か ヨコヤマ か...
  気鋭のバイオベンチャー(株)アイワークス・社長ヨコヤマに
  ふわりが鋭く切り込む



(編集部)
このコーナーは、バイオについて詳しい人も、詳しくない人も、勉強したい人も、バイオなんかきらいっ、て言う人もぜひ、お読みください。
バイオベンチャー社長のヨコヤマがふわりちゃんの質問に答えます。


第4
回 合わせる力と満たす力

前回<  目次  >次回


(ふわり)
  「世界でひとつしかないモノをつくって、研究者に提供する」って、カッコいい!

  ところで、日本のものづくりの将来って、どう考えますか?

(ヨコヤマ) 【中国のものづくりについて思うところ】

  僕は、中国のものづくりは驚異的にレベルを上げていて、ある部分では我が国を凌駕
  している
と思ってます。ただ、その志向性が日本とは違うので、どうも日本の消費者には実感さ
  れにくいんじゃないかなぁ。

  たとえば、おっ!これは安くてカッコイイと思って購入したものが、買って数日でぱかっと壊れて
  しまい、ムカついてタグを見たらばMade in Chinaと書いてあって、 あぁ〜やっぱり中国製はダメ
  ねぇと思った・・・というご記憶はございませんか?

(ふわり)
  ある、ある。

(ヨコヤマ)
  主婦の方なんかから、何度かおききした記憶があります。
  こういう経験は、個人の中で確たるエビデンス(証拠・根拠)のように思われてしまい、固定観念の
  助長につながります。(学問の世界に生きている方であれば、「これだけ」では何の証拠にもならな
  いことがおわかりかと思いますが)

  ぱかっと壊れてしれっと居直っているムカつく商品。それが中国製であることは確かです。
  ところが、もはや「中国でしか製造していない」というモノである可能性が高いのです。
  我が国をはじめ他の国々には、それを製造する基盤も技術もとうになくなっちまってるかもしれま
  せん。
  とすれば、その商品が粗悪だった理由は「中国製だから」ではなく、「安物だから」ということ
  になりますね。

(ふわり)
  えっ、安物だから?

(ヨコヤマ)
  つまり、ひとつの商品において、安くて低品質のものから0がふたつほど多くて高品質のものまで、
  まるきり中国製だという構造が築かれているというケースがあります。

  別のケースでは、中国から入ってくる部品類のクオリティの低さが刷り込まれている我が国の加工
  業者団体さんが、中国の工場に視察に行ったらば、あまりの精度の高さに腰を抜かして帰ってくる
  ということなども挙げられましょう。
  エルピーダメモリの社長さんが、「日本の技術が圧倒的に優位だなんて、太平洋戦争中に神風が
  吹くって思い込んでたようなもんだ」とおっしゃったのは有名な話です。

  あくまで僕の見方ですが、中国の製造業は、安いものはそれなりのモノで、良いものは高いよっ!
  という、いわゆる費用対効果という概念を満たした成立の仕方をしているのだと思います。
  これは、広い意味での「技術力」の高さと言えると思います。
  (ビジネスにならなくちゃ、技術じゃないし)

(ふわり)
  ふーむ。それも技術力の高さかぁ。

(ヨコヤマ) 
  ちなみに、それが持続するかどうかはまた別問題。僕は靴好きなので、靴の製造地などについて
  は少々小うるさいのですが、最近の3000円くらいの激安靴はもはや中国ではなくミャンマーとか
  インドネシアとかで造られてます。
  中国製は、素材も縫製もかなりしっかりしていて、だいたい1万5千円〜2万円くらいの価格帯で
  おさまってますね。
  (リーガルなんかも、その価格帯は中国製ですよー)

(ふわり)
  そうですよね。このごろ、いろんな国の製品を見る。

(ヨコヤマ) 【日本のものづくりの生きる道】  
  さて、じゃぁ我が国はどうなんだろう。
  ここが前回の話からつながる部分ですが、僕としましてはその真似をする必要は全くないし、
  しようとしても無理ではないかと思います。
  12億人の多民族国家と1億人の均質性の高い国家という違いも大きな要因のひとつですが、
  それ以上にものづくりに対するメンタリティの問題が大きいのではないかと。

  冒頭に申し上げましたが、これだけ中国のものづくりの実力が向上しても、日本の消費者には実感
  されてません。それどころかむしろ、真逆に思われてさえいます。

  その理由は、低品質なものは安価、高品質なものは高価というスタンスが、もうどうしようもなく 
  受け入れがたいという気持ちがあるからではかなろうかと推察いたします。
  「安かろう悪かろう」というのは、考えてみればごく当たり前の姿ですが、その言葉が蔑むべき実情
   のようなニュアンスで使われるところに、実は我が国のものづくりの矜持があると思うのです。

  えー、だらだらと書いておりますが、要はですね、「良いものを安価で!」
  という、二律背反するテーマを追い求めるのが日本のものづくりの、それこそが数千年
  続く姿なんじゃないか
と思うわけです。
  これは、世界の常識からするととんでもなくバカなことなんですが、そのバカがまさに我々です。

(ふわり)
  わぁ!

(ヨコヤマ)
  「良い」も「安価」も、お客さん、消費者側の欲求には違いありません。
  そもそも、日本の消費者は、その欲求を客観視して矛盾するなぁと自覚するなどということができ
  ません。
  安かろうが高かろうが、品質が低いのは悪だと思っているわけで、そういう民族の心の琴線には、
  中国スタイルはなかなか響いてこないのも当然。

(ふわり)
  安くても悪いのはイヤ。

(ヨコヤマ) 【「合わせる力」(中国)と「満たす力」(日本)】
  結論を申し上げると、中国のものづくりの他を圧倒する特性が、
  「合わせる力」
  (投入する資源に対して利益を合わせ、ビジネスとして成り立たせる力)
  とすれば、我が国の他が真似できない特性は、
  「満たす力」
  ではないかと思います。

  良い、安い、早いとかいう受け手の欲求に、愚直にも全部応えていこうと志し、
  どういうわけか奇跡的にそれを成し遂げてきたのが日本の先達ではないかと思います。

  僕は、もうそれを貫くしかないと思っています。さらにそこからも様々な問題があるのですが、
  それはまた別のお話にて。

   (続く)

  

回答:ヨコヤマさん((株)アイワークス 横山拓也さん)

   ヨコヤマさんは、(株)アイワークス代表の、横山拓也さんのキャラクターです。

   (株)アイワークスは、細胞研究の実験機器等の開発や受託研究を行う

   バイオベンチャー企業です。 とよなかインキュベーションセンター会員企業。

質問・イラスト:ふわりちゃん(メッセージオフィスFuwari 五寳美奈子さん)

    ふわりちゃんは、メッセージオフィスFuwari代表の五寳美奈子さんのキャラクター

    です。メッセージオフィスFuwariは、自分の想いをメッセージというカタチにする


    お手伝いをしています。とよなかインキュベーションセンター会員企業。

     →ホームページ



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