[OB訪問] M*create(エムクリエイト)  長峰弘子さん

当センターを卒業して半年余り。西緑丘のマンションの一室で活動するM*createの長峰弘子さんを奥田IMと一緒に訪ねました。(入居時の記事はこちら)
長峰さんの仕事場は、大阪モノレールの少路駅を降り、10分ほど坂道を上ったところにあります。風の強い日で、向かい風にあおられながらの訪問でした。玄関のチャイムを押すと、変わりない様子の長峰さんが明るく出迎えてくれました。

■ ホームページの仕事を中心に活動中
卒業後は、クライアントさんのご紹介で、他のデザイナーさんと事務所をシェアしています。ごく普通のマンションの一室で、中央に飾り気のないキッチン付き共用スペースがあり、右手のドアを開けると長峰さんたちの仕事場があります。
現在は土地調査・コンサルティング会社などホームページの仕事をメインに行っておられます。卒業後の2ヶ月は非常に忙しく、終わった後はしばらく抜け殻のようだったそうですが、今は元気にお仕事をされています。
ホームページの仕事には多くのスキルが求められます(長峰さんはもともと紙媒体のデザインが中心)。デザインのほかにフラッシュやPHP、システム、コーディングなど、ホームページはずっと勉強です。自分にできない部分は、人のつながりも必要です。長峰さんはここを拠点に仕事をもらい、奈良や京都や岡山に住む主婦など知人とネットで打合せをしながら仕事をしています。
ホームページ以外では、東日本のバス会社の時刻表をデザインする仕事、ある一家の家系図をつくる仕事、ちりめん・しらすの商品ラベルデザイン、ケーキ屋さんの広告デザイン、寿司屋さんのプライス表デザインなどを手がけてきたそうです。基本的なスタンスとして、人の紹介で仕事をしているとのことです。「”イラストが昭和の香りがする”と言われるんです」と笑っておられました。

■ ネットワークでウェブ制作の仕事をしたい
今の長峰さんは常に仕事を待機している状態です。今の状態はいつまでも続かないと考えているので、ウェブのコンサルティングやディレクターの仕事に移っていった方がいいと考えています。
「東京ではウェブの仕事は分業が進んでいて、仕事のときだけ集まるネットワークがあります。私も個人でやっているデザイナー、ウェブ制作者と知り合い、ネットワークで仕事をしていきたいと思っています。」
仲間を見つけるため、セミナーや異業種交流会に積極的に参加して、いろんな人に会っているそうです。「まだ懇親会の場には慣れてないんですけど。」

■ インキュベーションセンターでは業種にかかわらないつながりをつくる
現在の会員起業家の皆さんへのアドバイスを求めると、「業種にかかわらず、いろんなつながりをつくるといいと思います。たくさん話すこと。」とのこと。
「そのための第一歩として、異業種交流会に出てみることも方法です。そういう場に出ると、ベテランの人ほど勉強家で、積極的で、行動的だということが分かります。
インキュベーションセンターでも行動が大事です。」

それを最近、実感されているようです。
お忙しいところありがとうございました。
またインキュベーションセンターのイベントにも顔を出して下さいね。

2009.11.2取材 濱名
 ※長峰さんは2010年4月7日に事務所を移転されました。

[OB訪問] ほたる企画 田中久美子さん

岡町を拠点に活動中

当センターを卒業して約1年半。(入居時の記事はこちら)
現在は岡町商店街の中で事務所をかまえている、ほたる企画代表の田中久美子さんにお話をうかがいました。

■ とよなかインキュベーションセンターを卒業してから
現在の事務所に移ったきっかけは、「商店街の空き店舗の一部を事務所に借りないか」と声をかけてもらったことから、インキュベーションセンターを卒業することになりました。それからはこの場所(岡町)がほたる企画の本拠地となり、おかまち商店街やまちづくり協議会のイベントなどにも協力させてもらうようになりました。卒業してからは、仕事の内容も少しずつ変わってきました。インキュベーションセンターにいた頃は個人商店支援の仕事とイベント企画の仕事の2本柱でやってきましたが現在では、イベントの仕事中心に活動するようになりました。
もちろん今でも個人商店の支援もやっていますが、閉店する所やお店の経営を子供さんに譲ったりする所があって仕事が減り、それに代わってイベントの委託や協働事業の依頼が多くなったので、これを中心に現在は活動しています。今では、春の桜まつり、夏の夜店大会や豊中まつり、秋のフェスタやまちの文化祭、冬の市民文化祭と、豊中のシーズンごとのイベントに関わっています。
また、豊中市民公益活動推進助成金助成事業「豊中だがしや楽校」や「豊中平和演劇祭」、事務局をしている「豊中ファミリーミュージカル」、2年目になる市主催「アートマネジメント講座講師」、事務所があるここ、おかまち・あーとらんどで「おかまちDEナイト」を開催したり、様々な活動しています。
  振り返ってみると、以前は自分たちから仕掛けていく主催イベントを中心に活動してきましたが、今は委託事業や依頼のイベントの方が多くなってきました。それは、「ほたる企画はビジネスとして活動しています」と言い続けてきたことが少しずつ認知され、また人を通じて知ってもらえるようになったことで、依頼してもらえるようになったんだと思っています。

■ とよなかインキュベーションセンターに入居して得たもの
インキュベーションセンターがなければ起業はしていませんでした。もしかしたら、以前のようにボランティアとして活動を続けていたかもしれません。けれど、ここがあったから起業して、自分の活動をコミュニティ・ビジネスとして考えられるようになり、大きく変わりました。

■ 現在の起業家の皆さんに一言お願いします
インキュベーションセンターにいるということを最大限に利用するべきだと思います。
入居していた頃、もっとインキュベーション・マネジャーに相談したり、意見を求めたりすればよかったと、卒業してからよく思いました。起業家として自分を見てくれる第三者がいることがとても貴重だったと感じます。
今いる起業家の皆さんにはぜひ、インキュベーションセンターにいる強み、相談・情報収集・繋がりを最大限に利用してもらって、少しでも早くひとり立ちしてもらいたいと思います。

■ 今後の目標
センターにいた頃は、豊中から北摂、そして大阪府下まで活動拠点を広げたいと思っていましたが、岡町に来てからは地域密着、ここ豊中だけで活動していこうと強く思うようになりました。この豊中には商売敵が少ないですし、ほたる企画は、地域密着の細やかな仕事ぶりで報酬以上の企画・運営をしているという、という自負があります。
今後はほたる企画としてのスペースを作って、豊中で文化サロンのような地域の人が集える場所をまずは提供していけたらと思っています。

2008.9.3 中西


「おかまちDEナイト」 などのイベント会場

[OB訪問] ギタリスト 中島桃子さん

業種の違う同年代の女性が良い刺激になりました。

中島桃子さん

2005年11月から2007年3月まで、シェアードオフィスに入居されていた中島桃子さん。(入居時の記事はこちら)
中島さんはギターの演奏者でもあり、蛍池や夙川でギター教室も開いていらっしゃいます。(蛍池教室は当センターで開催しています。)
主にフラメンコを中心とした曲を演奏されていますが、フラメンコギターというのは板をはじくなどクラシックギターとは違った奏法もあるそうです。中島さんの場合は、主にソロで演奏されます。
当センターを卒業してから約1年。その後の様子やインキュベーションセンターを出て感じたことを伺いました。


■ インキュベーションで得たもの・・・

ここに来るまで、自分のジャンルや業界のことしか分からなかったけれど、
色んな業種の人々と出会うことによって、スキルアップができたと思います。
ひとりで活動していると知り合うことができない方々とも、入居したことによって知り合うことができました。

ネットワークを拡げるといったこともインキュベーションに入った目的のひとつでもありましたが、今もそのつながりでコンサートを開催する時やイベントを行う時などに仕事をお願いしたりしています。

また、インキュベーションに入居していたことで様々なイベントやセミナーの情報をたくさん頂きました。
音楽のことだけでなく、これから活動をしていくにあたって必要な情報を得ることができたと思います。
それが今では本当に役に立っています。

そして偶然にも、私が入居した時期には同年代の女性が何名かいらっしゃいました。
業種こそ違いますが、自分にとって良い刺激になりました。

■ 「入居中の人へアドバイス」するとしたら・・・
他の入居者と何気ない話をすることも大事だと思います。
始業時間も様々なので、特に個室に入居されていらっしゃる方は1人で仕事をすることも多いかと思います。違う業種の場合、遠慮しがちになりますが、顔を合わせたら気軽に世間話をすることによって、発見することもあれば気づくこともあるかと思います。
ここには色んな人がいて起業という同じ目的もあるので色んな話をたくさんしてみたら良いと思います。
今から思えば、もう少し話をしていたら良かったなぁ、と思うこともありますから(笑)

現在も入居していた頃と大きく変わらず、ギター教室を開いたり、カフェなどでライブを行ったりして地域での音楽活動にも力を入れています。またリサイタルなども開催して、自分の演奏の幅も広げて行きたいと考えています。

今後は「今まで行ってきたこと、演奏することや教えていくことをさらに充実させていきたい」とお話くださいました。


2008.2.18 中西

[オフィスにおじゃま] M*create

ものを作って人に喜ばれるのが大好きです

長峰弘子さん

7月に入居されたばかりの長峰弘子さん(M*create)です。

―長峰さんの業務内容を教えてください?
印刷物全般のデザインとホームページ製作です。デザインは包装紙材専門商社で9年やっていました。ホームページ製作はその会社を退職してから勉強して、始めたんです。

―はじめて作られたHPはどんな内容だったんですか?
最初はミュージシャンの友人のホームページです。それまでのものと違い、ムダと思われるものは省き、「すっきりしたね」「その人らしいイメージのホームページになったね」という感想をもらいました。2度目は土地家屋調査会社のホームページで、友達のご主人の会社です。こちらは前作とだいぶ違いましたね。会社のホームページなので企業イメージが大事。しかも、土地を親から譲渡された場合必要な情報、あるいは、不動産を購入する際、こういうことに気をつけないといけないという情報を、一般の人に丁寧に説明してあるので、情報が多くて大変でした。文章が長いとどうしても見ている人は疲れますからね。でも、依頼者の「これは絶対掲載して欲しい。みなさんに伝えたい。」という思いもある。そのあたりのバランスが難しかったです。最終的に依頼者に喜んでもらえるものが作れました。

―デザインに興味をもたれたのはいつ頃ですか?
高校時代先生に「グラフィックデザインというものがあるよ」と教えてもらって、興味を持ったのがきっかけかな。そこからずっとデザインの勉強をして仕事をしてきました。でも、小さい時からものを作るのが好きだったんです。小学4年生から6年生までは、木目込み人形を習ってたんです。珍しいですよね。クリスマスプレゼントに自分が作った木目込み人形を友達にあげて、「これ何?」とひかれてしまいました(笑)。

―今もプレゼントは手作りですか?
そうです。木目込み人形じゃないですけどね(笑)。きれいなキャンディを首飾りにして、結婚式の時友達にあげたり。自分の気持ちが入ったものを作って、人にあげて喜ばれるのが好きですね。ホームページ製作も、友達やお客さんのビジネスを手伝っている、力になれるのが嬉しいです。

― 人が喜んでくれる顔を見ると、こちらも嬉しくなりますよね。話は変わって、インキュベーションセンターに入居されたきっかけと、今の印象を教えてください
ケーブルテレビでセンターのことを放送していて、それを観た母が教えてくれたんです。料金やスペース等考えて私もできるかな、と思いました。人を応援するのが大好きだけど、自分もチャレンジしたいと思ったし、「自分で独立して仕事をする」とはどういうことか考えてきたけど、「やらないと結果は出ないよ」と周りの友人にも言われて入居を決めました。入居前からランチ会等でセンターに来ていたのですが、その時からアットホームだなと思っていて、今も同じです。他の施設も見たのですが、暗い感じがしたり、同業者が多かったり。同業者が多いとどうしても周りが気になって、プラスもあるけどマイナスもありますからね。センターはいろんな業種の方と交流できるので、それもいいなと思いました。

―最後に、将来の夢は?
今は数社の外注スタッフとしての仕事と並行してやっていますが、将来はホームページのデザインも製作も自分でやりたいです。さらに、外注に出せるようなかたちで仕事がしたいですね。

― 「周りの人に背中を押されてやってきました」と度々インタビューで言われていました。人を応援するのが好きという長峰さんだから、周囲の人も応援するんですね。ご協力ありがとうございました。

入居当時の記事(2006年7月)

[オフィスにおじゃま] 中島桃子ギター教室(ライトギターラオフィス)

一瞬でも「気持ちいい」とか「心地いい」「楽しい」と感じてもらえたら嬉しいです。

中島桃子さん

――10歳からギターを始められた、とホームページで拝見しましたが、その頃からギターは好きでしたか?
最初は「習い事」で始めました。特に好きでもなかったです。中学高校時代は、ギターは休んでました。大学に入学して、「ちゃんと習いたいな」と思い、先生を探していたところ、吉川二郎先生に出会い、習うようになりました。

――先生との出会いのきっかけは?
コンサートのチラシ等でお名前だけは知ってました。現役で演奏活動もしながら、教室もされていて、服部であったコンサートに行ったのがきっかけです。教室のことをお聞きしたら、比較的近い教室だったので、決めました。

――小学生の頃の「習い事」とは違いましたか?
そうですね。毎日必ず練習して、充実していました。「こういうことをやれば、上手くなる」という目標もできたし。

――大学でも音楽を?
いえいえ。スペイン語専攻だったんです。音楽関係には進みたかったんですが、学費のこと等もあって。で、近くでこじんまりした大学だったのと、「スペイン語もいいかな」と思って決めました。

――スペインとギターって見事につながってますよね?
今から思えばそうですけど、その時はあんまり考えずに決めましたね(笑い)。

――スペインに最初に行かれたのも、大学時代でしたよね?            
そうです。吉川先生と他の生徒さん達との旅行でした。生まれて初めての海外旅行でした。感想は…。「時差ボケとかでしんどかった」です。

――大学卒業されて、2001年に今度はスペインにギター留学されたんですよね。
フラメンコ芸術学校でギターの基礎を9ヶ月勉強しました。実技の他にフラメンコの歴史なんかも勉強しました。学校は仲間がいて楽しかったです。2002年末に帰国して、ギターを仕事にしたいと思うようになりました。

――好きなことを仕事にしてみて、どうですか?「好きだから仕事にしよう」という意見、「好きだから仕事にしない。仕事にするとつらくなるから」という意見、いろいろありますが。
好きかどうかわからないけど、ずっと一所懸命やってきたことですからね。大人になってから「趣味」で始めたことではないですから。でも、「大変」とは思います。教室で教えるのは大変とは思わないけど、演奏会は大変。その日に向かって体調を整えたり、当日も緊張があったり。私自身どこかに正社員や正職員として雇われたことがないので、そのつらさもあまりわからないですけど。

――コンサートフラメンコギター(※注:独奏スタイルのフラメンコギター)の仕事をされていて、大変なことは?
マネージメントも演奏も、全部ひとりでやらないといけないこと。仕事が入るのは嬉しいですが、バランスよくやらないといけないので、仕事が立て込むと大変です。商品を売る商売じゃないので、最後まで自分が表に立たなければいけない。それも大変ですね。

――この仕事やっててよかった~と思われたことは?
演奏して喜んでもらえること。一瞬でも「気持ちいい」とか「心地いい」「楽しい」と感じてもらえたら嬉しいですね。日本では、お客さんはそういう表情をなかなか出されませんが、後からそんなことを言ってもらえるときが嬉しいです。教室では、生徒さんが変わっていくのをみるのが嬉しい。

――センターに入居されたきっかけは?
以前にも、こちらに入居していました。駅に近いのがとても魅力的だったので。で、一旦出たのですが、市の方から2005年度からセンターの様子やこんなことをやっていますという案内は頂いていました。そこで起業家研究会を知って、センターを訪れました。その後もマネジャーの奥田さんにいろいろお話を聞いて、昨年11月末に入居しました。

――それから2ヶ月。シェアードオフィス第1号ですね。
あまりオフィスは活用しきれていませんが。でも、マネジャーが課題を出してくれて、指導してくれるのでそれがありがたいです。自分ではわかっていても、なかなか事業計画とか立てられないので。他の入居者さん達も、みなさんおもしろそうな事業をされていて、一緒に何かできればな、と思っています。

――最後に中島さんの今年の目標を
経営体制を整えること、自分のギターが変わるのでしっかり演奏したい。あと、生徒さんがもうちょっと増えること、です 。

入居当時の記事(2006年某日)